興津観光、そして足柄

「山川さんが泊まったところ」というわけで立ち寄った興津ですが、天気もよいしせっかくなので観光してきました。
まずは先の記事でもあげた「一碧楼水口屋ギャラリー」さん。

興津と縁深い西園寺公望はもちろん、昭和天皇が泊まられたときの食器なども展示されていました。
私が欲しい情報（前掲の地図とか）は撮影可ゾーンでしたのでパシャパシャしたり。
関西からひとり車運転して来たと言うとギャラリーの方は驚かれて、貴重な絵はがきなどを頂いたりしました。
元勲の書なども展示されていて、これで無料です！
地元企業の鈴与さんのおかげみたいですよ！すごいね、鈴与さん！
（昔、TMの宇都宮隆がサッカーチーム作って鈴与レディースと試合したのを国立競技場まで見にいったなあ……などということを思い出したり）

それから海水楼からもほど近い「清見寺」に行きました。
ここには「家康公手習いの間」とかがあって、それこそ明治に山川さんが訪れたときにも有名なお寺だったわけで。山川さんが行っていてもおかしくないスポットですヨ！と立ち寄ったわけですが、それがなくてもこの日は天気が良くて、ところどころ見られる近代の名残が心地良かったです。

近代の香り🥰
線路は明治22年開通時ともそんなに変わってないと思うんですよ。
2枚目はお寺の望楼から景色。海水楼跡のマックスバリュも見える。
こういうところで昔の景色を心の目で見れるスキルに感謝したい。

清見寺では実はここに載せきられないくらい写真撮りました。
よいお寺さんでした。お庭も素敵でした。
おりしも大河が家康なので、家康ゆかりの寺としてポスターなども。

それから門前の「魚格出口魚店」さんの看板に惹かれて入ったらパラダイス！
あじのたたき……玉ねぎ！？イカ？それは食べねばなりません！
写真の揚げはんぺんは揚げたてのアツアツ。熱々すぎて触れなかったｗ
あじのたたきは件のマックスバリュでお箸とかお茶とか買って、駐車場で食べました。玉ねぎとイカの食感は私の知ってるあじのたたきとは違ったものでした。生姜がとても効いて美味でした。
あとは夜食用に黒はんぺんのフライも買いました。どれも美味しかったです。

そしてアツアツの揚げはんぺんを頬張りながら西へ数十メートル。
明治好きで興津へ来たなら行かねばならぬでしょう「坐漁荘」
最後の元勲、西園寺公望公の別荘です。
建物の現物は明治村へ移築されていますが、地元の方が限りなく本物に近づけて再建した建物らしい。

窓ガラスが一部ゆらゆら景色が歪むやつで「これ、昔のガラスだ！」とじっくり見てたらガイドさんが解説してくださった。
なるべく本物に近づけたくて、でも明治村へガラスだけ返してともいえず、新しく作り直すのも不可能で……どうしたかというと「坐漁荘に昔のガラスを使いたいので、古いガラス窓があったらガラスをください」と地元の方にお声がけしたそう。そして集まったガラス達。ガイドの方も仰ってたけど、とてもいいエピソードだと思う。

中には西園寺公愛用の品だったり、昔の写真なども展示されていたり。
個人的には西園寺公がお客にお土産と持たせていた榮太楼の甘納豆……が入っていた陶器製の容器にシビレちゃった。
あと写真は昔の海岸線の姿が見れたり、川崎正蔵が別荘として買い取ったあとの海水楼（らしき背景が少し）が見れたり、バイパスができる前の興津を感じるにはとても良いところでした。

「井上邸跡はただの住宅地だよ」という言葉を信じて興津を後にしたけど、銅像とかあったっぽい。
でもまあ井上だから諦めはつく😓

そこから下道で東京を目指します。
いや、ここから北上して磯部温泉に行くルートも考えたけど、下調べが浅すぎるのと本当に「磯部温泉に行くだけ」になりかねなくてやめました。
今回の貧乏旅行的にその遠回り分のガソリン代も如何かと思ったので😓

しかし眠い眠い！よく考えたら2時間睡眠だったわ！
沼津のあたりでどうにも眠くて、コンビニで休憩しつつ「どこかスパ銭でも行って夜まで仮眠取る？」とあちこち検索。
箱根あたりも良いねえ、なんて思ったけどどこも高くてさすが観光地。
あとルート的に箱根は違うなと思って、あしがら温泉に決めました。
休憩地点から小一時間の運転で到着。

温泉の入り口から見える富士山。
もちろん湯船からもこの景色が見える。これで町営600円。お得。
でも3時間しかいれない。あとロッカーも48個しかなくて、お風呂エリアはこじんまり。
しかし疲れがとれたー。温泉の力ってすごい。
湯上がりに休憩スペースで少し横になって、明るいうちに移動しよう！と外に出てびっくり。
これから温泉に来ようという車の渋滞で駐車場から道路に出られないほど！
確かに夕景はもっと良かろう。